世界のCMフェスティバル 詳細編

自分の備忘録とおもしろさを伝える為に。
やはり世界のCMはしっかりとしたストーリーが土台となって最後にポンと企業名がでてくる形が多い。しかも純粋に感動できるし、笑える。あくまでも商品は脇役ながら強烈にインパクトを残す。面白いよね。


特に印象に残ったのはアディダス(やっぱり最強)、ペプシ(サッカーとサーフィンとペプシはかっこよすぎ)、ナイキ(サッカーと組み合わせたら誰も勝てません)、ダイムラー・クライスラー社のメルセデス・ベンツ(発想が凄い。しかもピッカピカの車はでてきません(苦笑)、プジョー(911のためにお蔵入り。ただ・・・CG凄すぎ)、ヒューレット・パッカード(HP)(よく思いつくやつだけどレベルが高すぎ)のCM,中国・北朝鮮(!!)・ロシアのプロパガンダ、そしてAIDSとコンドーム系ですね。このAIDS・コンドーム系はなかなか赤裸々なんですが、日本で流したいけれど流せないというところだろうぁな。。。

爆笑したのがタイのDVDプレーヤーのCM。友人と会話をしていて昨日見たDVD(タイタニック)の話になるんだけど、「昨日ね〜タイ・タイ・タイ・タイ・タイ・タイ・タイ・・・・(リピート)、タイタニックみたんだよね〜」とリアルで読み取り不良を起こしてしゃべっている人間もリピートするっていうお話。つまり他社のDVDプレーヤーを使用しているとこうなるよって(笑。感動したのがブラジルの片足がないけれどもリフティングが無茶苦茶上手い交通事故防止のキャンペーンCM。びっくりしたのが、1980年代頃に作られたと思われる資生堂の1〜2分CMと最新のプジョー1007(かな?)のCMのストーリーが酷似していた事。凄いよね?オチはそれぞれ違って両方楽しめるんだけど。
日本企業発注で海外で上映されているCMも国内とは大違いで面白いです。ワイドじゃなかったら・・・というSONYのワイド画面のVEGA、HONDAの環境に配慮した初のディーゼルエンジンを作りましたというフルCG長編アニメ・耳からアイディアの風船がふくらむCM(英語だとhave a dreamというけれど日本語ではsee dreamという点を突いている)です。アニメはカンヌ国際広告祭*1を受賞したやつです。しかも金賞。凄いね〜。

外国のCMはただ単純に見るだけでも笑えるし、感動できます。一流のクリエーターが悩みに悩んで制作した一流のショートムービー集と思って欲しいな。今回は札幌コンベンションセンター特別会議室で開かれたのですが150人くらいしかいませんでした。もっともっとたくさんの人に見て欲しいフェスティバルです。

来年もやると主催者のJ.C.Bouvierが流ちょうな日本語で言っていたので、来年は東京・大阪のようにオールナイトでの上映を期待したいですねっ!

*1:世界で最も権威ある国際広告祭。 2005年の受賞作一覧はこちらから。HONDAのDIESELという作品でFilm部門のWinnerにあります。